日本小児心身医学会認定医制度について

                            平成24年4月1日

           日本小児心身医学会理事長 田中英高
認定医制度委員会委員長 岡田あゆみ

はじめに

子どもの心の問題の増加と共に,その診療に携わる医師養成が急務となり,国は「子どもの心の診療医養成」事業を展開しています。今後,小児科診療のなかで心身症を始めとする心身両面の問題に対応できる医師の必要性はさらに増すと思われますが,専門医の不足や専門性を明らかにする制度がないことから,患者さんやそのご家族のご要望に十分対応できていない現状があります。

日本小児科学会では,小児医療全般にすぐれた医師を育成することを目的に「小児科専門医」制度を制定し,さらに小児科医のサブスペシャリティー確立のために各分野での専門医制度の制定を推進しています。日本小児心身医学会では,昭和57年の設立当初(1982年)から「すべての小児科医が心身医学を修め実践するべき」として活動してまいりました。しかし,昨今の専門医要請の希求に対して,専門的な心身医療を実践できる経験豊かな臨床医を養成することも,果たすべき役割の一つと考えます。

このような流れの中で,本学会においても「認定医」制度を施行することとなりました。平成21年5月の総会で承認され,平成22年5月から制度施行開始しました。

 

本制度の意義と特徴について

現在子どもの心の診療に関する領域では,日本小児神経学専門医,日本児童青年精神医学会認定医,日本小児精神神経学会認定医,日本小児科医会認定子どもの心相談医などの資格が設けられています。その中で本学会の認定医制度は,子どもの心とからだの双方の発達を熟知したうえで,心身相関から生ずる子どもの様々な疾病や病態に対して,専門的に診療できる臨床医を育成することにより,より高度で質の高い医療を提供することを目的としています。また,認定の必要要件を提示して自己研鑽の目安としていただき,これから小児の心身医学を学ぶ方にとって研修のよき指針となることを目標にしています。

本学会は,認定医が小児心身症に対する一定以上の診療能力を持つことを保証するため,症例要約の提出,筆記試験,口頭試問など複数の試験による多面的で厳密な認定を行なっています。具体的には以下のように申請資格を定めています。

 

認定医申請資格について

1)小児心身医学の臨床に現に従事していること。

2)日本小児科学会の会員であるか,または他の基本領域学会(日本内科学会など)の専門医の資格を有すること。

3)継続して5年以上,日本小児心身医学会の正会員であり,会費を納入していること。

4)日本小児心身医学会学術集会への参加など,所定の研修を修了していること。

5)自らが診療した症例の要約を5例提出すること。

 

さいごに

以上の要件を満たし,日本小児心身医学会認定医と認定された方は,本学会ホームページ上でお名前を公開しています。また,受験を検討されておられる方は,会員専用ページにログインして詳細をご参照ください。

皆さまのご意見をうかがいながら,よりよい制度にして参りたいと思います。ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

 

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