日本小児心身医学会認定医制度について

                            平成29年10月20日

           日本小児心身医学会理事長 村上佳津美
資格制度委員会担当理事 岡田あゆみ
資格制度委員会委員長 作田亮一
資格制度委員会副委員長(認定医制度部門担当) 城間直秀

はじめに

子どもの心の問題の増加と共に,小児科診療のなかで心身症を始めとする心身両面の問題に対応できる医師の必要性は年々大きくなっています。診療に携わる医師の養成は急務ですが,指導を行う専門医の不足や専門性を明らかにする制度がないことから,患者さんやそのご家族のご要望に十分対応できていない現状がありました。

日本小児心身医学会では,昭和57年の設立当初(1982年)から「すべての小児科医が心身医学を修め実践するべき」として活動してまいりましたが,このような専門医要請の希求に対して,専門的な心身医療を実践できる経験豊かな臨床医を養成することも果たすべき役割の一つと考え,平成22年5月から「認定医」制度の施行を開始しました。

その後,平成22年9月に第1回の認定医試験を実施し平成29年10月現在第8回の認定医試験が終了しています。現在までに119名の認定医,59名の指導医を認定し,小児心身医学の実践と発展のために活躍頂いています。

 

本制度の意義と特徴について

現在子どもの心の診療に関する領域では,小児神経専門医,日本児童青年精神医学会認定医,日本小児精神神経学会認定医,日本小児科医会子どもの心相談医などの資格が設けられています。このような中で本学会の認定医制度は,子どもの心とからだの双方の発達を熟知したうえで,心身相関から生ずる子どもの様々な疾病や病態に対して,専門的に診療できる臨床医を育成することにより,より高度で質の高い医療を提供することを目的としています。また,認定の必要要件を提示して自己研鑽の目安としていただき,これから小児の心身医学を学ぶ方にとって研修のよき指針となることを目標にしています。

本学会は,認定医が小児心身症に対する一定以上の診療能力を持つことを保証するため,症例要約の提出,筆記試験,口頭試問など複数の試験による多面的で厳密な認定を行なっています。具体的には以下のように申請資格を定めています。

 

認定医申請資格について

1)小児心身医学の臨床に現に従事していること。

2)日本小児科学会の会員であるか,または他の基本領域学会(日本内科学会など)の専門医の資格を有すること。

3)継続して5年以上,日本小児心身医学会の正会員であり,会費を納入していること。

4)日本小児心身医学会学術集会への参加など,所定の研修を修了していること。

5)自らが診療した症例の要約を5例提出すること。

 

今後の発展と専門医制度について

平成28年度の組織改革により,認定医制度委員会は「資格制度委員会」の認定医制度部門となりました。今後は公認心理師制度のスタートも視野に,医師だけではなく様々な職種の専門性向上のための活動を行っていく予定です。

また,平成28年より子どものこころ専門医についても,子どものこころ専門医機構で認定が始まっています。現在は,本学会認定医の資格を持った方の暫定試験の受験が可能です。この方面での活動も是非お願いいたします。

 

さいごに

 日本小児心身医学会認定医・指導医と認定された方は,本学会ホームページ上でお名前を公開しています。
 また,受験を検討されておられる方は,会員専用ページにログインして詳細をご参照ください。

皆さまのご意見をうかがいながら,今後もよりよい制度にして参りたいと思います。
ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

 

» 認定医制度について(会員専用)

 

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