平成22年 新年のご挨拶

平成22年、2010年が幕開けしました。このHPをご覧頂いている皆様に心から感謝し、この場を借りて新年のご挨拶をさせて頂きます。

本学会は新役員構成をもって1年3ヶ月が経過しました。その間の学会事業活動、および新年の取り組みを報告致します。

まず、昨年、第 27回日本小児心身医学会学術集会(関西医科大学小児科 石崎優子大会長)は、東京国際フォーラムで平成21年6月6−7日に開催しました。今回は心身医学に関連した国内学会が一同に会し「第1回日本心身医学5学会合同集会」として初めての試みをしました。小児心身学会のテーマは、「子どもの心身の発達を支える心身医学」であり、石崎先生の感動的な会長講演「私の心身医学」をはじめとして、個別シンポジウム「小児慢性疾患のキャリーオーバー;キャリーオーバーから移行期のケアへ」、イブニングセミナー「面白くってためになる 小児心身医学を専門家と語ろう」、プレリミナリー「ADHD児のQOL改善をめざした包括的治療:チームアプローチ」、丁度発行されたばかりの「くり返す子どもの痛みの理解と対応ガイドライン」の解説講演があり、いずれも大盛況でした。ただ気になった点は、合同開催シンポジウムが多かったためプログラムが目白押しとなり、本学会の一般演題を充分に聞く時間がない、事務上の混乱など数多くの課題を残しました。直後に行った会員への開催後アンケート結果からは、会員の多くは毎年の単独開催を望んでいると言えます。

さて、本学会は昨年も各種委員会が精力的な活動を行いました。また、その情報を広く外部に発信したこと、地方会を中心とする地域での活動を活発化できたことで、多くの小児科医に賛同頂き、お陰様で会員数が増えております。大変にありがたいことであり益々の励みにしたいと思います。たいへんに簡単ですが以下に活動をまとめました。重要な情報も含まれていますのでお読み頂ければ幸いです。

  1. 認定医制度委員会(岡田あゆみ委員長):小児心身医学に関する広い専門知識と豊かな臨床経験を有した医師に対して、学会が独自に定めた要件を満たす「認定医」を制定する予定である。22年度から制度施行と試験を開始するため、現在鋭意整備中である。
  2. 研修委員会(汐田まどか委員長):22年度のイブニングセミナーのテーマは認定医制度と関連して「学会認定試験用の患者レポートの作り方」。
  3. 研究委員会(小柳憲司委員長):多施設共同研究事業・心身症診療ガイドライン作成に着手し(2002年)、今年度は小児起立性調節障害、不登校、神経性無食欲症、くり返す子どもの痛みの四つをまとめて、南江堂から「小児心身医学会ガイドライン集:日常診療に活かす4つのガイドライン」を出版した。各方面から好評を頂いている。
  4. 編集委員会(宮本信也委員長):機関誌(年2回)を発行。最新の研究報告、また上記ガイドラインをも掲載し、充実した内容。編集委員を増やして活動を活発化し、出版を迅速化させた。
  5. 薬事委員会(石崎優子委員長):薬物の適正使用(オーファンドラッグ、オフラベルの問題解決など)を推進するため、日本小児神経学会、日本小児精神神経学会と協力体制でアンケート調査を行い、厚労省への申し入れを行っている。18歳以上や6歳未満への適正使用についても調査中である。
  6. 地方会委員会(井口敏之委員長):全国各地の専門医養成、地域連携の活発化を図るため、全国6箇所の広域地方会が、研究発表や専門医養成研修会を推進。地方会開催が契機となり入会者が増え、会員数は現在、約930名である。来年度から関東甲信越地方会が発足予定である。
  7. 保険委員会(藤本保委員長):子どもの心の診療行為を普及・定着させるため、内保連に加入し診療報酬改定に尽力している(日本小児科学会の分科会としては希少な存在)。
  8. ホームページ委員会(氏家武委員長):平成19年度に大幅に更新、子どもの心の二次診療医向けテキストや地方会情報を満載。また会員専用ページから各種ガイドラインがダウンロードできる。
  9. 会則委員会(竹中義人委員長):会則に盛り込んだ賛助会員制度、名誉会員制度を実効あるものに改訂、本学会初めての名誉会員が誕生した。今度、本学会の社会的認知度と信頼度を高めるための会則作成とその遂行に当たる。
  10. 庶務(村上佳津美委員長):本学会活動の頭脳、手足として尽力。「子どもの心の診療関連医学会連絡会(通称6医学会)」にも積極的に参加し、小児科、精神科関連学会と各種活動を連携中。

本年はこれらの事業をさらに活発化し、小児心身医療の縦と横への発展を目指します。縦の発展とは専門的診療の開発と充実を意味し、横への発展とは標準的な小児心身医療の普及を意味します。いずれにおいてもその成就には新しい方法を考え出す必要がありますが、『日本、そして世界の子どもたちに夢と希望を与える心身医学の創造』に寄与したいと考えます 。

最後に、第28回日本小児心身医学会をご案内します。 2009年9月10-12日、石川県文教会館、大会長は関 秀俊先生(金沢大学医薬保健研究域保健学系教授)です。テーマは、「子どもの心を育みレジリエンスを高める心身医療をめざして」。まもなく、HPで詳細が掲示される予定です。是非、一人でも多くの方に金沢にお越し頂きたい、そして子どもの心とからだを支えるための最新の知見と、皆様の心温まる素晴らしい交流を持って帰って頂きたいと心から願っております。

本年も日本小児心身医学会をどうぞよろしくお願いします。 

 

現在の「ご挨拶」へ戻る

このページのトップへ