研修委員会からのお知らせ
Ⅰ.研修委員会の活動
研修委員会は、子どものこころと身体の問題に関わる会員が職種の専門性を発揮し、子どもと家族に関わる日々の実践に役立つ研修の企画・準備・運営を行っています。主として、毎年開催される学術集会において以下の3つの活動を行っています。
1.イブニングセミナー
日々の臨床に役立つテーマを設定し、講義やロールプレイなどを交えてアクティブに学ぶセミナーです。末尾に近年のテーマを示します(表1)
※セミナー受講により本学会認定医および認定心理士の認定・更新単位が取得できます。
2.医師・心理士(多職種)協働セミナー
本学会は子どものこころの臨床や小児心身症に関する専門性を有することの保証として認定心理士制度を制定し、その名称を「子どものこころ心理士」として2021年9月より毎年1回認定心理士試験を行っています。本セミナーは専門性を持って活動している心理職と医師、その他の専門職など、多職種による協働の在り方を学ぶ貴重なセミナーです。
※セミナー受講により本学会認定心理士の認定・更新単位が取得できます。
3.小児心身医学基礎講座
小児心身医学を系統的に基礎から学べる講座です。小児心身医学の総論(導入・検査・治療等)、各論について包括的にわかりやすくその分野のエキスパートが解説し、4~5年ごとに内容をアップデートしています。初心者からベテランまで、明日から実践できる学びの機会になることを目指しています。
※セミナー受講により本学会認定医および認定心理士の認定・更新単位が取得できます。
Ⅱ.研修委員会の活動方針(2022年~)
こころと身体の医療が必要とされる子どもや家族の支援ニーズには多様性があり、臨床現場では教科書通りの実践だけでは困難なこともしばしばです。私たちは研修委員会ならではの視点とアプローチで、その時々のニーズに合ったテーマと研修内容を委員全員によるオープンな議論によって決定します。
また、多様な背景(職種、キャリア、年齢、ジェンダー、地域など)をもつ学会員一人一人がアクセスしやすい研修を提供することを目標に、委員も職種、キャリア、年齢、ジェンダー、地域のバランスに偏りのない構成を目指しています。(研修委員長 小林穂高)
表1 過去のイブニングのテーマと責任者一覧(敬称略)
2023年: 医療と教育の連携 ~子どもの育ちを支える仲間になるために~ 2022年: 性の多様性~小児心身医学を実践するうえで私たちが知っておくべきこと~ 2021年: 新型コロナ感染拡大と子どもたち(北山 真次) 2020年: 心身医学領域での移行期支援を考える(渡部 泰弘) 2019年: 地域における子どもと保護者の支援(小林 穂高) 2018年: 治療者のメンタルヘルス(細木 瑞穂) 2017年: 慢性頭痛(渕上 達夫) 2016年: 慢性腹痛(奥見 裕邦) 2015年: 摂食障害(作田 亮一) 2014年: 不登校(村上 佳津美) 2013年: 心身症総論+OD(大野 貴子、渕上 達夫) 2012年: 論文を書こう/読もう(作田 亮一、亀田 誠) |